« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月

2008年7月30日 (水)

非認証でも有料で

 「月刊日本行政」の中で、ADRに関する連載がされています。8月号では、和田直人先生が「ADR認証制度の意義」という記事を書いていらっしゃいます。

 本文中、ⅢのADR認証制度をどのように理解するべきか、という項で、「弁護士法72条との関係においても、少なくとも、立法者や学説は、業としてADRを実施するための門戸を、必ずしも認証制度だけに限定しているわけではないことも注目しておく必要があろう。」と述べていらっしゃいます。

 更に、その脚注で、『町村泰貴「ADR新時代」の中で「非認証ADRの存在を否定するようにADR法を理解することは、裁判外紛争解決手続の拡充・活性化しようとする仲裁法・ADR法の目的のほとんどは達成されず問題であるので、ADR法6条7号の要件を満たしたADR機関(反社会的勢力による不法な解決手続でないもの)では、認証を得ていなくとも、報酬を得てADRを適法に行うことができると解すべき」だと論じている。

 なお、立法者もこれら非認証ADRが報酬を得ることについては、正当業務行為として違法性を阻却する可能性があることを言及していることも注目しておくべきであろう。』

 とあります。

 実際、東京で廣田先生が「廣田尚久紛争解決センター」を立ち上げ、有料でADRを実施していらっしゃいます。

 入江秀晃先生からも、無料より有料の方が当事者の解決意欲が高くなる、というようなお話しを聞いたことがあります。

 にいがたADRセンターでは、当初、制度の周知のために利用のハードルを下げる意味でも無償でADRを実施する方針です。

 ただ、以前に青司協で実施したADRの利用者の方からは、こんなに一生懸命やってもらって無料というのは申し訳ない、というコメントを頂戴したことがあります。

 今後しっかり活動を続け、市民にその有用性をご理解頂いたあかつきには、非認証のままですが、有料でADRを実施できるかも!?と思うようになりました。

 

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年7月29日 (火)

司法書士には家事代理権がありません

司法書士には、家事代理権がありません。そのため、遺産分割や離婚について司法書士がメディエーションを行うことは原則できないという理解です。

但し、弁護士関与型で認証をとった場合は、弁護士立ち会いの下に行うことができます。

認証はとらず、無償で行う新潟県司法書士会においても、弁護士法違反と言われるのも困ると考え、基本的には遺産分割や離婚については扱わない方向です。

司法書士のもとには相続登記の依頼が来ます。争いのない案件は、当事者が協議した内容を書面におこし、登記をするだけなので、問題がありません。

最近、遺産分割でまとまらない案件が増えているように思います。表面上お金の争いですが、実は長年の親族間のうらみつらみが、相続の場面で吹き出していているな~と透けて見える案件が多いのです。

当事者間で話し合いがつかないと、裁判所の調停に行って下さいというしかないのですが、現状の裁判所の調停では、当事者が納得できる話し合いにはなっていないのではないかと思ってしまいます。特に地方ではまだ、裁判所の調停委員は推薦枠みたいなのがあって、退職教職員枠だったり、住職枠だったり、農協職員枠だったりするケースがあるようです。

メディエーションを学んできた私としては、こういう場面こそメディエーションの技術を活かしたいなと思うのですが、できずに残念です。まあ実際行うとしたら、相当大変そうですがcoldsweats01

また、依頼者は裁判所へ行くのもイヤそうですし、弁護士さんに頼むのも敷居が高いと考えるようで、よっぽどの財産家の方以外は、結局、まとまらずにそのまま何もできず、なんていうことになってしまいます。

家事事件においては、裁判までしなくても、メディエーターがお手伝いすれば解決する案件はたくさんあるのではないかと思うのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月26日 (土)

思いこみ

 司法書士としては、当たり前で、まあ一般的にも当たり前のこととして通っているかなと思っていても、そうでないことがたくさんあるなと思う今日この頃です。

 犯罪収益移転防止法の施行後、司法書士は一定業務につき、本人確認をして、その記録を作成することになっています。

 そこで、不動産の売買の場面で売主さん、買主さん、双方に本人確認のための免許証を持ってきて下さいというのですが、直接ではなく、不動産業者さんを通じて言ってもらうこともあります。そうすると、夫婦二人で買う場合は、当事者の方が夫婦のどちらか本人確認できればいいと思われて、夫の方だけが免許証を持ってくる、なんて事態が生じたりします。

 司法書士としては、買主=登記権利者が複数ならば、それぞれ別に本人確認するものだし、一般の方もそう思っているだろうと思っていたのですが、必ずしもそうではないんだなとわかりました。「ご夫婦とも持ってきて下さいね」とまで言う必要があるのです。

 同様に、夫婦共有で買う場合に、委任状等に押す印鑑を持ってきて下さいと言うと、1本しか持ってこられなかった、なんてこともあります。

 やっぱり、「夫婦別々の印鑑を1本ずつ持ってきて下さい」と言わなければならないのです。

 日常生活でも、自分勝手な思いこみの結果、困った(汗)という場面は、少なくないので、「こんなことまで言う(説明する)なんて、くどいかも?」と心配しますが、困った事態に直面しないよう詳しく、細かく説明しなくては、と改めて感じます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月25日 (金)

ホワイトボードの効用

ホワイトボードが必需品になっています

 平成19年2月に全青司のADRトレーニング中級編を受けた後に、新潟へ戻ってすぐに始めたことが2つありました。一つは、地元の司法書士さんに声をかけて勉強会を始めたこと、もう一つがホワイトボードを買ったことです。

 私の事務所で勉強会をするために必要だったということもあるのですが、今はむしろ司法書士業務の必需品になっています。相続の相談の場合には、相談者から話を聴きながら相続関係を書く。相続人間の問題などがあれば、相関図に記載をする。お互いにボードを見ながら話を整理できます。

 法律的な説明をするときも、わかりやすいように図を書くことがよくあります。

 自分の考えがまとまらない当事者の場合は、問題とそれに対する当事者の考えをチャートにしたりして、整理の助けになります。ただ、話を聴いているだけ、話をするだけですと、堂々巡りをしがちですが、ホワイトボードに書いておくと、考えがまとまりやすいようです。

 昨日は、10月に行う模擬裁判研修の打合せのために、講師の弁護士さんの事務所に伺いました。やはり、面談室にはホワイトボードがありました。先生は、ボードを使ってご説明してくれました。

 昨年私が買ったときに、事務機販売会社の方は弁護士さんはほぼ100%お持ちですが司法書士では、私が初めてと言われました。自分が使って良かったので、それ以来、いろんな司法書士さんにお勧めしています!

 先日あった理事会でも、黒板を使いましょうと提案し、実際使ってみました。新潟県司法書士会の理事会・その他会議等でも効果的に使用すれば、もっと会議の能率あがるだろうなと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月24日 (木)

地元の高校が甲子園出場!!

私の出身校ではありませんが、地元の「新潟県央工業高校」が昨日の高校野球・新潟県大会で優勝し、甲子園出場を決めました!!

新潟県央工業高校は、燕工業高校と三条工業高校が合併して(?)最近、新しくできた高校だと記憶しています。創立後まもないのに、甲子園出場を決めるなんてすごいな~と思っています。

県央地区の人々にとって、生きているうちに1回は(笑)、甲子園出場校が出て欲しいとの念願が叶い、とても盛り上がっているようです。

地元の超ローカル新聞「三條新聞社」でも号外が出たそうですsmile

甲子園でも頑張ってもらいたいですねbaseball

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年7月22日 (火)

強制できない難しさ

メディエーター委員会の会議室に質問がありました

 メディエーターに募集された方から、今後何名のメディエーターを必要としているのか?という質問がありました。

 新潟県は長くて、北や南の方の方が、これまで継続研修を行った場所である新潟市や三条市に来るのが大変という事情もあってか、研修に参加して下さるのは、新潟市や長岡市三条市周辺の方が多いのです。

 新潟県司法書士会の事業なので、県下全域にメディエーターがいればいいのですが、上記の理由もあり、上越支部と佐渡支部には一人もメディエーターがいません。

 一方、メディエーションを調停の手法とすることに反対の方もいると思うので、当然そのような方は研修にもおいでになりません。

 メディエーションを勉強するのはトレーニングが必要です。しかもそう簡単にはその技術は身に付きません。会として強制しても無理だと思っています。そうすると、自主的にメディエーションをやってみたいと思う方しかメディエーターになりません。人数としての数値目標は立てることは難しいなと感じます。

 メディエーションを提供できる地域も限定されてしまっている現状ですが、私自身もまだ、十分に実践を積んでいるわけではありませんので、まずはできる範囲ですこしずつ実績を重ねていくしかないよね~というのが実感です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月18日 (金)

原稿書き終わりました

懸念の新潟県司法書士会の会報用原稿書き終わりましたhappy02

三連休のうちで書かなければいけないかな~と思っていましたが、なんとか終わりました。

と思ったら、愛知県の青年会の方からADRの取り組みについての原稿依頼がきました。

苦手を克服する良いチャンスと考えることにします!happy01

明日からは三連休ですが、明日は、2組の依頼者が来られます。

それから、過払い訴訟の論点の勉強をしなくちゃと思っています。神戸で行われるクレサラ対協の研修会に行けなくて残念ですが、その前に読むべき文献がた~っぷりあるので、そちらをやっつけないと。あぁ勉強不足。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月16日 (水)

地元の信金さんでお話しします

今日は、夕方地元の信金さんの支店で多重債務相談について、お話しをさせて頂きます。

以前、信金さんの担当者から債務整理をしたい方の相談を受けたのですが、金融機関におつとめの方も意外と債務整理の流れなんかをご存じでないことがわかりました。

そこで、その支店で「多重債務相談の流れ」について、ご説明させて下さいと支店長さんに申し出たところ、快諾頂いたという経緯がありました。

信金さんが出しているカードローン利用者で、サラ金にも借入がある方が、すべての借金を信金さんでまとめたいという要望や新たな融資をお願いすることはたぶんにあると思いますが、ただ断るもしくは融資するというだけでは、問題が解決しません。

その場合の注意点やお願い事項なども含めてお話ししたいと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月14日 (月)

トレーニング終了しました

 昨日のADRトレーニングは無事終了しました。

 最初に傾聴のトレーニングをしましたが、改めて、その大事さと継続的にトレーニングをしておく必要を感じました。

 やっぱり本格的に研究をされている入江先生の講義を受けると、先生の1年分の研究の成果なんかもお聞きでき、新鮮な気分になりました。受講者も楽しそうに、そして一生懸命にトレーニングされていました。

 6/28に私が前座でトレーニングをしましたが、その時にお配りした「最初のあいさつ」の文面を拡大コピーし、事前に練習してきた下さった方がおり、感動でした!

 こんなにも熱心にADRに取り組まれている方がいるのは、新潟県の財産だと思います。 

 これからも、その熱意を活かしつつ、にいがたADRセンターの活動につなげていきたいと思いました。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月12日 (土)

明日は新潟県司法書士会ADR継続研修2回目

明日は、新潟県司法書士会のADR継続研修2回目です

 午前10:00~午後5:00まで、会場は三条商工会議所です。

 講師は入江秀晃先生

 いつもながら、入江先生は事前準備をしっかりして下さるので、運営側は安心です。

 今回は新しい資料とワークを用意して下さっているようで、明日がとても楽しみです。

 今日は、司法書士会館で午後1時から新潟県青司協で生活保護の研修をしています。今日と明日と2日研修が続く会員も多いようです。

 私は所用で今日の生活保護の研修に行くことができなくなってしまいました。残念。。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月10日 (木)

夜逃げかっ!!

今日は、10日。朝から慌ただしく、いろんなことがあった一日でした。

 ショックだったのは、昨年からひっぱっていた商業登記の依頼先企業が「夜逃げ」したらしいことが分かったこと。

 書類もなかなか揃わない、やっと揃って登記が終わる、請求書を出したとおもったら、入金がない。。。再度、請求書を出してもダメ。もう1回電話してみよっ、と電話したら、電話番号が変わってる(嫌な予感)

 紹介先の税理士さんに電話してみると、自分も連絡が付かなくなっており税務署からも税理士さんから連絡がついたら、こっちにも教えて欲しいと言われている。極めつけは、社長の自宅建物がなくなってる!?とのことなのです。

夜逃げ?今でもそんなことする人いるの~と驚きました。

登録免許税込みの報酬が全額踏み倒されそうです(涙)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 9日 (水)

ADRを紹介する?

今日、ご近所トラブルについて相談を受けました。

ある1点について、この要求は妥当かどうか?という質問でした。

具体的事情で分からない部分があったので、この場ではわからない事実を教えてもらってから、回答をしますと返答しました。

これまでに他に隣とのいきさつはありませんか?と聞くと、次から次へと出てきます。

ADRという方法がありますよ、とは言えませんでした。

実践をしたいとは思っているものの、過去の失敗事例に引っ張られてしまい、自分で線引きをしてしまっているのかもしれません。

「ADR向きの案件」という概念ではなく、「ADR向きの人が当事者である案件」があるように感じる今日この頃です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 6日 (日)

関東ブロック長野研修会

昨日は、全青司関東ブロック長野研修会でした

 会場は、軽井沢プリンスホテルウエスト。13:00から基調講演開始、二つのパネルディスカッションをへて18:00終了

 久しぶりの軽井沢だったので、とっても楽しみにしていました。ちょっと早めに軽井沢入りしてアウトレットモールをぶらぶらしてから、会場にいきました。会場のプリンスホテルウエストには始めていったのですが、敷地がひろくて木々に囲まれており、高原リゾートに来た!という気分が盛り上がりました(笑)

Photo

 

 

 さて、研修内容は「超高齢社会における司法書士の役割」ということで、高齢者が当事者になった場合の不動産取引等の場面における司法書士側の対処の仕方が中心であったと思います。

 この研修では、ある人が認知症になったからといって、売買や贈与の意思表示ができないと短絡的に決めつけてはいけないことが改めてわかりました。

 また、後見制度との関連を見たときに、補助に該当するような場合にも、その人が行った売買や贈与の意思表示は有効であることも当然あり、そのような場合には、具体的な資料や司法書士が行った調査結果等を保管しておくことで事後のトラブルを防ぐことができる、ことを医師の立場からお聞きすることができ、非常に有益でした。

 多忙な中、全青司の稲本会長もかけつけて下さり、全体としても良い研修会であったと思います。

1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

呼称決定しました

金曜日の理事会で、新潟県司法書士会ADRセンターの呼称が決定しました。

 愛称みたいならぶり~な呼称で、いいものはないか?と思っていましたが、メディエーター応募者からもこれ!というのが事前に出ず、やっぱり分かり易い名前ということで、仮称として使ってきた「にいがたADRセンター」に決まりました。

 意外とあっさりきまって、逆にこれでいいのかな?なんて思ったりしましたが、単純・わかりやすいがいいんだなと納得しています。

 これで、稼働の準備に着手できます。

 第1回目のメディエーター委員会は8月2日(土)になりました。センターの方針と今後の動きを協議します。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年7月 3日 (木)

明日は理事会

明日は、新潟県司法書士会の理事会です

 明日の理事会で、まずは運営委員を会長より委嘱してもらい、新潟県司法書士会ADRセンターの呼称を決めることになっています。

 メディエーターに募集して下さった方に呼称を募集したのですが、2名から回答があっただけで、なかなかこれぞ!という呼称が出ないですね~。

 まぁ、無理に呼称を決めなくてもそのまま「新潟県司法書士会ADRセンター」にすることもアリかなと思っています。

 それから、7月か8月中には、第1回目のメディエーター委員会の開催ができればいいなと思っています。最初に決めなければならないことがたくさんあります。

 懸念の原稿は、全く進んでいません(涙)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 2日 (水)

7月のADR勉強会

昨日は、私の事務所でのADR勉強会でした

 夜7時から「調停のプロセス」を読む、の2回目でした。担当は川嵜一夫さん。

 川嵜さんは、担当箇所の中で、我々が目指す自主交渉援助型でADRセンターを稼働するに際し、必要で重要なところをエッセンスとして抜き出したレジュメを作成してきてくれました。それにのっとって参加者で議論することとなりました。

 先週の土曜日のトレーニングで学んだことなんかも話題に上り、楽しく、そして有意義な時間でした。

 次回はちょっと間があいて、8月28日(木)です。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »