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2009年3月25日 (水)

家族の使い込み~成年後見

日司連作成の相談技法に関するDVDの中で、相続に関する相談を受ける場面があります。

「悪い例」で、聞き出せなかったことが「良い例」では聞き出すことができる設定になっています。

そこで、相談者が本当に問題だと思っていることは、高齢(認知症の疑い有り)の母と同居し、その母の面倒を見ている兄が、母の預金を勝手に引き出し、自分のために費消していること、そしてそのことを妹である相談者が問いつめたら「母の財産を兄である自分が相続するのは当たり前だ!」と怒鳴られたことに対して疑問を持っている、ということでした。

だから、「悪い例」で”生前に相続することができるものなのでしょうか?”と聞いていたのですね。兄・妹とも正確な知識を持ち合わせていないという内容です。

本件の場合、DVDでは、担当司法書士は相談者に成年後見の説明をしています。

このことも、現実によく起こることだと思います。

同居の家族間の問題なので、実際争いになるケースは少ないと思いますが、もし兄が母の成年後見人であったケースならば、後見人の解任に発展する可能性もある問題になるでしょう。

成年後見の実務では、家族が被後見人の財産を使い込んだことがわかっても、不当利得返還請求してまで、返還させることはないようですが。

また、その後、母が亡くなったとすると、妹から兄に対して母の生前に費消した財産があったはずだ、そのお金を遺産に戻せ!母の財産を全部明らかにせよ!という主張がされるかもしれません。これは遺産分割協議のときによく出る主張ですが、実際は遺産分割の問題ではなく、その前提問題なので、本当に争うならば母の相続人から兄に対して、「不当利得返還請求」訴訟を起こして解決しなければならないのです。

DVDのケースでは、妹が兄に進言したとしても、成年後見の申立をすることがあるだろうか?と疑問です。手間も費用もかかりますし、兄の失態を暴くようなことになってしまいますから、よっぽどせっぱつまった事情がないと申立にはいたらないでしょうね~

そして、相続発生時にこの時の問題が再燃する、という流れになるような気がします。

相続がからんだ家族問題の場合、長年のいきさつや不信感が強いことが多いのですが、登記や成年後見等法的問題の対処にあたっても、司法書士が家族間の対話促進のファシリテーターの役割を担うことによって、当事者の関係がうまくいくようになるといいな、と期待しています。

《ご相談はこちらまで》

関川司法書士事務所

電話 0256-66-3314

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