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2009年4月 2日 (木)

被相続人の取引履歴開示請求

個人的に気になっている最高裁判例があります。

平成21年1月22日 最高裁小法廷判決

判旨は

1 金融機関は,預金契約に基づき,預金者の求めに応じて預金口座の取引経過を開示すべき義務を負う。
2 預金者の共同相続人の一人は,共同相続人全員に帰属する預金契約上の地位に基づき,被相続人名義の預金口座の取引経過の開示を求める権利を単独で行使することができる。

これまで多くの金融機関は、相続人一人からの履歴開示には応じていなかったのではないかと思います。理由としては相続争いに巻き込まれたくないからでしょう。

このような請求がされる背景には、被相続人が亡くなる前に当時の推定相続人の誰かが被相続人の預金等を勝手に引き出しているであろう疑いがあるからです。

これまでは、なかなか調べられませんでしたが、この判決後は取引経過の開示請求をすれば出してもらえるということ。(但し、金融機関の内規や規則の問題はあるでしょうが)

今後は、開示しないと逆に金融機関側が損害賠償請求されるかもしれないのです。

この判決は金融機関の取引実務に与える影響が大きいと思っています。

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