合同ADR研修会 その2
昨日に引き続き、土地家屋調査士会との合同研修会のことです。
今回の研修で気づいたことは・・・
1.「民間調停の良さを考える」というトレーニング
これは、私がADRの勉強を始めたときからのテーマです。
いろんな人にいろんな場面で「なんで司法書士が、裁判所でもなく、調停をするの?」という質問と「どういう事件が向いているの?もしくは、どんな事件がくるの?」に答えてきました。
まだまだ勉強不足で、明確なお答えができないところですが、その問いについて正面から考えようというワークでした。
裁判所と民間の調停の比較をしながら、あまりに貧弱な民間調停の現実を踏まえながらも、何かいいところあるんじゃないか、と考えてみる。
そして、新製品を売り出そうとするときには普通に行われている”マーケティング”を考えてみようというワークです。確かに、こちらの思惑だけで動いており、利用者側のニーズについては、理解が少ないことを改めて気づきました。
2.「はじめての出会い」のデモンストレーション
会場から2名を募って、私が初めての出会いをやってみました。
終了後、質問がないか尋ねたところ、かなり多くのご質問を頂きました。
例えば、利用者は、法的解決策を示して欲しいのが一般的なのに、最初から、それは差し控えますというと、非常にがっかりするのではないか?
当事者は、何か相手に言ってやろうと思ってきているだろうに、ルールとして「相手を非難するような言葉は避けましょう」というのは、おかしいのではないか?
などです。
これらについては、入江先生と関川からコメントをさせてもらいましたが、いままでは、そういうものだろうと思って割と安易にやってきたことについて、より深く考えるきっかけになりました。
また、この「挨拶」も学習しはじめの頃からの”すり込み”がある部分が多いと思いますが実践を始め、そして、今年は認証に向けて規程を整備している中で、もう一度よく考える必要があるなと実感しました。
昨年、福島県司法書士会で入江先生のアシスタントをしたときにも、同様に行ったのですが、今回は質問の数も非常に多く、多様な意見も出て、たったこれだけのデモにもかかわらず多くの気づきを得られたことが驚きでした。
3.土地家屋調査士さんとのコラボで気づいたこと
土地家屋調査士さんとロールプレイをしている時に、土地家屋調査士さんが得意な境界にかかわるトピックスがあると、とたんにイキイキと話が進むのです。やっぱり自分が得意なところは、”くいつき”がいいな(笑)と面白かったです。
やはりロールプレイは司法書士とだけでなく、他の業種の方とやると面白いです!
それに、参加者の声にもありましたが「亀の甲より年の功」
年長者が調停人をすると、落ち着きがでる!!ことを実感
自分勝手な思い込みをしない、柔軟さを持つシニアが調停人だといいですよね。
更に、休憩事件には、私の知らない調査士業務の話も聞けて、すっごく得した気分でした
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました
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