原子力損害賠償紛争解決センター(原発ADR)
9月1日から原子力損害賠償紛争解決センターが受付を始めたそうです。
東京電力と被災者との間で損害賠償額等についての話し合いの仲介をする機関で、3ヶ月程度の解決を目指すとのことです。
原子力損害賠償紛争審査会の中に設置された機関で、具体的な場所としては東京都港区新橋1-9-6(COI新橋ビル3階)です。
仲介をするのは、主に弁護士さんです。
本当に被災者のことを考えるならば、東京だけでなく福島県内でも申立を受け付けられるようにするのが本当だろうと思います。この点は改善してほしいです。
仲介をする弁護士さんの力量が問われますね。
朝日新聞の記事によれば、仲介をする弁護士さんは現在約100名だそうです。
登録されている弁護士さんが、話し合いの仲介をするにつき、特別な研修を受けることはないでしょう。
しかし、これまでの経験上、紛争当事者の間に中立・公正な立場で入り、双方の話を円滑に進める技術というのは、どんなに優秀な方でも特別な訓練がいるのではないかと思っています。
本当の意味での民間のADRセンターではないので、国が行うADRに近い運用(あっせんなど)になるのではないかと予想しています。
今後の運用がどうなっていくか、気になります。
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