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2012年9月13日 (木)

ケースメソッド学習法

コーチングの会社である「コーチ・エイ」が1週間に1回送ってくれるメルマガで、興味深いものがあったのでご紹介します。

この記事を読み、早速『入門 ケース・メソッド学習法』を買ったことは言うまでもありませんhappy01

まだ読んでいないけどsweat01

-----------------------------------Coach's VIEW  「自分のケースをつくる」 粟津恭一郎

                                    
 
 メーカーに勤務するAさんは、25年間営業一筋の方です。入社2年目の夏、Aさんは大きな受注を成し遂げました。すると、当時のY部長に 「その成果を出したプロセスを事例として書くように」 と言われました。

  
 鼻っ柱の強かったAさんは、いかに大きな受注をものにしたのかを自信たっぷりに書き、提出したそうです。
 
 ところが、Y部長は「事実だけを書くように」と Aさんの文章を受け取ってくれません。
 
 部長からの指示は、「推測や感情的な表現を一切排除し、事実ベースで書くように」
 というものでした。

 
 いつ、誰に会って、どんな話をしたのか、 さらには、どんな資料を使ったのかといった
 細かい点まですべてを書き記すことが求められたのです。
 
 Aさんはこの大変な作業に強く反発しますが、 負けず嫌いのAさんは、1週間でその事例を完成させました。

 
 するとY部長は、 「それをチームの全員に配って、勉強会を開くように」 という指示を出しました。
 
 先輩たちが毎月行っている勉強会の噂は知っていましたが、 参加するのは初めてでした。
 Aさんは、自分が出した大きな成果をみんなに伝えてやろう、 そんなつもりで勉強会に参加したそうです。
 
 ある土曜日、勉強会は行われました。Aさんには驚きの連続でした。Y部長は質問役に徹していました。営業チームの先輩たちは、いくつかのチームに分かれ、Aさんの書いた文章を元に熱いディスカッションを繰り広げます。 Aさんは一人のチームメンバーに過ぎません。

 
 「ここでのアプローチは、俺ならもう少し早いタイミングでやるなあ。なぜなら・・・」
 さまざまな意見が飛び交います。
 
 「受注額は、こうすればさらに大きくできるのではないでしょうか」
 いつの間にか、Aさんも発言していました。
 
 もはや全員が「Aさんのケース」であることは忘れているようでした。推測や感情が書かれていないAさんの事例は、Aさんすらも客観的にディスカッションに参加させる力をもっていたのです。

 
 この勉強会が終わった時、Aさんはとても感動していたそうです。 
 
 「自分のケースを元に、先輩たちがあんなに真剣に議論をしてくれたのが嬉しかったんです。それに、自分は大きな受注を成し遂げたつもりだったけれど、もっともっと良い方法もあったんだ、と気づきの連続に興奮していたのをよく覚えています」
 
 

後日、Y部長からこの勉強会は「ケース・メソッド」という教育方法のひとつであることを聞かされました。
 
 『入門 ケース・メソッド学習法 ―世界のビジネス・スクールで採用されている―』
 の著者でハーバード・ビジネス・スクールに長年勤めたウィリアム・エレット氏は、
 ケース・メソッドについて「意見を述べ、他人の意見と自分の考えを比較してその相違点、類似点から学ぶところがポイント」だと述べています。

 
 つまり、ケース・メソッドは、ケースを読んで1人で納得するものではなく、ディスカッションを通じて自分の解釈を見直し、再解釈をするプロセスなのです。
 
 

Aさんはその後、先輩たちと同じように、何度も「ケース」を作成し、勉強会にも参加しました。
 Aさんがこれまでに作成した「ケース」は50以上あるそうです。「自分の成功体験のみをケースにしていくという方法は、ケース・メソッドとしては偏っているかもしれません。
  でも、私は自分が作ったケースに何度助けられたか分からないのです」とAさんは言います。

 
 

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