ヒーローを待っていても世界は変わらない
9月23日の朝日新聞の書評に興味深い記事がありました。
湯浅誠さんの「ヒーローを待っていても世界は変わらない」に対する北海道大学准教授 中島岳志さんの書評です。
以下、抜粋です。
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民主制は、どこまでも面倒くさい。多様な人々の異なる意見を闘わせつつ、互いに調整しなければならないからだ。
しかし、特定のテーマに強い執着を持っている人ほど、「自分はわかっている」と思っているために、冷静に異なる意見を聞くことができない。
しかも粘り強く調整を行っていると、なかなか物事が決まらない上に、様々な妥協を強いられる。
すると、どうなるか。多くの人がイライラし始め、「決めてくれ。ただし自分の思い通りに」と考えるようになっていく。ここに利害調整の拒否を伴うヒーロー待望論が出現する。
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メディエーションをやろうとしている人たちは、まさに「民主制」を実践しようとしているのではないでしょうか。
しかし、「溜め」がない現代はそれを行うのが難しいようです。
上記でいうところのヒーローが紛争の世界では「裁判(官)」なのかな?なんて考えてしまいました。
司法書士の中には、自分がヒーローでありたいと思っているフシの方もおられるような。。。
そして、もう一つ、私自身「自分はわかっている」という罠に落ちているのではないか。
ここも気をつけたいところです。
他者から見た自分を冷静に見られるようにしていたいですね。
司法書士界におけるメディエーションを志向する人々に対する風当たりは相変わらずです。
そんな空気の世界で罠に落ちないよう四苦八苦しているより、新たな世界で視点を変えた活動ができるといいんだけどな
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