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2012年10月12日 (金)

親族が後見人になった場合、親族間の横領でも罪になります

平成24年10月9日付けの最高裁判決

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=82627&hanreiKbn=02

養親が養子の成年後見人になっている案件で、養親が養子たる被後見人の財産を勝手に自分のために使った場合も刑法上「業務上横領罪」になる、という判決です。

刑法では、罪を犯した人が一定の身分であることで刑罰が発生しないケースがあるのです。

「一身的刑罰阻却事由」といい、刑法244条や257条があります。

久しぶりに刑法総論のテキスト見ましたcoldsweats01

今回の判決は、家庭裁判所から選任された成年後見人が業務上占有する成年被後見人所有の財物を横領した場合,244条1項は準用されないと述べています。

244条1項とは

配偶者、直系血族、同居の親族もしくはこれらの者の配偶者との間で235条の罪(窃盗)、235条の2の罪(不動産侵奪)またはこれらの罪の未遂を犯した者は、その刑を免除する

親族間であるとはいえ、自分で財産管理ができない本人の財産を勝手に使うことは許されません。

ご家族の場合は、そのへんを緩く考えている方が多いのも事実です。

家族である後見人が勝手に被後見人の財産を使ってしまうケースも増えているので、最高裁としては厳しい態度で臨むということを明示したように思いました。

私たち司法書士も第三者後見人として、業務にあたっていますが、他人の財産を預かるということがいかに重い責任があるかということを実感しています。

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