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2013年3月16日 (土)

調停の質を高めるためにどうしたらいいか?

14日は、中京大学ロースクールの教授である稲葉一人先生をお呼びして事例検討会を開催しました。

参加者は10名

時間は17:30~19:30

内容については書くことはできませんが、今回も「事例検討会」の難しさを実感しました。

タイトルにも書いたとおり、調停の質を高めるための手段として、調停人が

1.実際の調停を多く経験する

2.トレーニングを受ける

3.事例検討会に参加する

そして、この3つ全てを継続的に経験することが必要です。

どれか一つ欠けてもバランスが悪くなります。

しかし・・・ここでもまた先輩諸氏から言われそうですが、

馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ますことはできない。

う~ん難しいsweat02

事例検討会の「場」としての工夫もまだまだ必要です。

言いたいけど、自分の意見を言えるきっかけがつかめない。

言いたいけど、言わない方がいい。

単なる批判にならないようにするという要請と改善のきっかけにしてほしいという気持ちのせめぎ合い

先輩への遠慮  などなど

だからこそ、先輩(と自分で思う人は)自分で「気づく」ことが大事ですね。

今回の検討会を経験した個人的な感想を2つほど書きます。

1.「感情に関すること」についての扱い

私がイシューとしてもよい思われる「感情に関すること」を男性はイシューと思わないようです。

感情に関する取り扱いについては、私が産業カウンセラーの面接実習をしている時に自分自身弱いと感じ、かなりしっかり勉強した後だったので、なおさら気になり。。。

さらにいえば、仮に「感情」のしっぽをつかんだとして、それを当事者に”いま”表していいか?つまり、調停のプロセスのなかで、”いま”がその適切な時か?という見極めができていることも大事ですね。

調停におけるプロセスを意識できているかにもつながります。

2.当事者が知っているであろう「客観的事実」があったとしても、それを知っているからイシューにしないというのでなく、それぞれのとらえ方が違うであろうことを前提に、調停の場で、それぞれかた見たとらえ方や感情、について話し合ってもらうという姿勢が大事なのではないか、ということ。

メディエーションでは、法律家が考えるように要件事実としての事実は「客観的な事実」一つのみ、とするようなことはちょっと違うと思うのです。

説明が難しいなあsweat01

最後に、佐治守男先生のカウンセリングに関する以下の言葉

いかに知的な理解が進んでも、「深い情緒的な洞察」が得られない限り、問題の解決は少しも得られないのである

をまたも思い出した次第です。

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