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2014年1月22日 (水)

人はなぜ集団になると怠けるのか「社会的手抜き」の心理学

人はなぜ集団になると怠けるのか「社会的手抜き」の心理学  を読んでいます。

釘原直樹著 中公新書

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書評で知り、まさに「人はなぜ集団になると怠けるのか」を知りたかったのと、例えば調停を実施する際にも、グループ(申込人・相手方・調停人・ケースマネージャー・書記)ができ、その中で起こるグループダイナミクスとしての動きを探る上で興味があったのでした。

なぜの部分を簡単にご紹介しますと、外的要因と内的要因があり、

前者として

1.「評価可能性」が低いこと~個人の集団への貢献について評価されない

2.努力をする必要がないこと~他の人たちが優秀で自分が努力する必要がない

3.手抜きの同調~正直者が馬鹿を見る

後者として

1.他者の存在による緊張感の低下

2.注意の拡散~自己意識の低下

また、集団のパフォーマンスの章で

グループの中に優秀な人がいて、ひっぱってくれるからよくなるパターン

でも、あんまりその優秀な人に頼りすぎて、その人のやる気がなくなり、低下するパターン

などなどグループの中で起こる動きの具体例を知ることもできておもしろいですhappy01

過去のファシリテーションの研修で、個人で考えるよりブレインストーミングの方が良質なアイディアがたくさん出るというのは違っていることは、すでに知識として知っていましたが、この本でもブレインストーミングでなぜ生産性が低下するのかに関する記述がありました。

最近は単にブレストすればいいというのではなく、ブレストをすることで妨げられる要因を低下させる工夫をした上で、実施しなくちゃなあと思っていたところですが、やはりその工夫は大事ですね。

もう1点、なぜ集団は個人よりも本当に優れているわけではないのに、ブレストをするのか?というところも非常に勉強になりました。

他にもいろんな角度から、いろんな事象から社会的手抜きの構造が解説されており、残りを読むのが楽しみですnote

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