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2016年7月

2016年7月27日 (水)

アビリーンの逆説

先日、新聞を読んでいて「アビリーンの逆説」というものがあると知りました。

ウィキペディアに以下の説明が載っています。

集団内のコミュニケーションが機能しない状況下、個々の構成員が「自分の嗜好は集団のそれとは異なっている」と思い込み、集団的な決定に対して異を唱えないために集団は誤った結論を導きだしてしまう。アビリーンのパラドックスは「事なかれ主義」(avoiding "rocking the boat")、集団思考の一例としてしばしば言及される。

山本七平の”「空気」の研究”を読み、”失敗の本質”へと読み進み、「空気」に支配されて流されてしまいがちなのが日本人の気質なんだなあと思ったところでした。

そうしたところが”空気”に支配されるのは日本人だけじゃないんだな~と知り、なんだかほっとした気分ですcoldsweats01

そして、E.H.シャインの”プロセス・コンサルテーション”を読んでいたところ、ここでもアビリーンの逆説が紹介されていました。

第8章 促進的なプロセス介入:集団における課題プロセス

「集団の意思決定の方法」の項にあります。

その方法として以下の6つがあげられており、アビリーンの逆説は3.の中で紹介されています。

1人が一つの可能性としてそれを提案した時、他の人たちは誰も何も言わなかった。最初に発言した人も他の人も皆、沈黙は同意を示すという前提に立っていたのである。

1.反応がない場合の決定

2.公式的な権威による決定

3.自己権威化、あるいは少数派による決定

4.多数決による意思決定

5.コンセンサスによる決定

6.満場一致による決定

シャインは、自己権威化した人からの提案があったときには、コンサルタントは「皆さんはこの意見に賛成ですか?望むことですか?」と問うことが重要である、と書いています。

プロセス・コンサルテーションは、外部にいる人からグループを見るという視線の本なのでそうするのが良いというのはわかるのですが、実際そういう立場の人がいない組織がほとんどですよねsweat01

そうすると、例えば、委員会なんかで「これどうですか?ご意見お願いします。」と問いかけても、全く応答なし、で進んでいくということが非常に多いわけです。

特にメーリングリスト

どの組織も多忙な人の集まりなので、仕方のないことです。

危険だなとは思うものの、現実は、沈黙=同意で進まざるを得ないというか。。。

この状態はどうしたらいいんでしょうかね~

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2016年7月24日 (日)

日本ファシリテーション協会 新潟サロン 7月例会に参加

7/23(土)は、日本ファシリテーション協会 新潟サロン7月例会に参加しました。

講師は、プロのファシリテーター 吉崎さん

テーマは”ワークショップって何?”です。

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言葉として~ワークショップ~は聞きます。

でも、それはどういう意味なのかよく分からずに参加してたりします。

今回は、ワークショップを構成する重要な要素は何か?について考えてみました。

コンテンツとしての「ワーク」は”まわしよみ新聞”を作るでした。

まわしよみ新聞は、陸奥 賢さんが考案したものです。

クリエイティブコモンズ表示2.1 日本ライセンスの元で提供されております。

原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示することを主な条件とし、改変はもちろん、営利目的での二次利用も許可される最も自由度の高いCCライセンスです。

とのことで、上記の条件を満たせば、誰でも利用できるそうですsign01

で、実際作ってみての感想

クリエイティブさが足りず、絵心がない者(私)が作るのは、ちょっとハードル高く難しかったです。

出来不出来が非常に気になりましたが、短い時間の中で作り上げるという点では、葛藤や合意形成についてプロセスがあり、自分からメンバーからいろんな気づきがありました。

私がこれを使うとしたら、どこで、どういうふりかえりを準備するかな~と思ったり。

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2016年7月22日 (金)

事務所の納涼会 

本日、新潟県含む北陸地方も梅雨明けしたらしいです。

ということで、急に暑くなりましたsweat01

本当に暑くなる直前の昨日、事務所の納涼会でしたhappy01

お気に入りのレストラン UOZENに行って参りましたheart

地産地消のお店で、いつも珍しいお料理を食べられます。

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まずは、パプリカのムース トマトソースの中に入っています

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エビの回りにコンソメのゼリーがまとわせてあります。

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きゅうりの中は、フォアグラと鮎のパテです。

鮎の燻製も添えて

この次にお魚もあったけど、「わ~、すご~い!」とか言っているうちに写真とり忘れました

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牛肉の赤ワイン煮の上に香草入りのパン粉を載せて焼いたもの

上のグリーンのソースは枝豆です。

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デザートは桃のコンポート。チーズクリームとアイスクリームもheart01

デザートは、いろいろありすぎて覚えていられません!(笑)

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最後に、コーヒー・紅茶とともに プチフール

あぁ、お腹いっぱいhappy02   美味しかったですshine

これで、暑い夏を乗り切れるよsign01 

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2016年7月20日 (水)

司法書士調停センターが扱える紛争の範囲

司法書士調停センターが扱える紛争の範囲は?

最近、ずっとこの点を考えています。

法文を確認してみると

ADR法6条5項

手続実施者が弁護士でない場合(司法書士法 (昭和二十五年法律第百九十七号)第三条第一項第七号 に規定する紛争について行う民間紛争解決手続において、手続実施者が同条第二項 に規定する司法書士である場合を除く。)において、民間紛争解決手続の実施に当たり法令の解釈適用に関し専門的知識を必要とするときに、弁護士の助言を受けることができるようにするための措置を定めていること。

ここで、司法書士法第3条1項7号はどう規定しているかというと

民事に関する紛争(簡易裁判所における民事訴訟法の規定による訴訟手続の対象となるものに限る。)であって紛争の目的の価額が裁判所法第33条第一項第1号に定める額を超えないものについて、相談に応じ、又は仲裁事件の手続若しくは裁判外の和解について代理すること

赤字部分が問題

ADR認証制度Q&Aも確認

第55問
法第6条5号括弧書きの「紛争の目的の価額」が140万円以下であるかどうかは、具体的にどのように判断するのですか?

<答え>

紛争の目的の価額については、司法書士の簡裁訴訟代理等業務の範囲を画する司法書士法3条1項7号と同様の基準で判断することになります。

つまり、民訴の手続に乗せられるような請求(請求として立つもの)しか扱えないということなのです。

そして”140万円”というのも”訴額が140万円以下”ということなので、訴訟の類型や対象物が何かによって計算の仕方が違ってきます。

この点、個人的に司法書士が扱える紛争の範囲として一覧表も作ってみました。

頭ではわかっているものの、現実に一般の方が持ち込まれる紛争を見ると・・・

訴訟物や請求原因が書きにくいものが結構あるsweat02

逆に言うと、弁護士会ではそういう紛争は、調停センターがWelcomeになるのです。

先日の日本ADR協会のシンポジウムでの増田先生の資料の中で

愛知県弁護士会の会報で「あっせん・仲裁はこうやって使う」の項目

(4)ぐちゃぐちゃで裁判の土俵に乗せにくい事件

(5)請求原因が書きにくいが解決したい事件

そう、まさにソレですよsign03調停センターで扱いたいのはsign03

しか~し、弁護士関与のない司法書士調停センターでは、それらが扱えないジレンマなのですcoldsweats01

なんとか工夫して請求原因に落とし込むか、お断りするしかないのです。

弁護士会のADRセンターに申し込む場合は

”相当な解決を求める”でいいそうです。

これ、ADR法の欠陥じゃない?と思う私

現実的な対処方法としては、弁護士さんとの共同実施する方向に行った方がいいのかな

実際、そのような変更をして変更認証まで持って行くのも相当大変ですがsweat01

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2016年7月15日 (金)

入江先生主催 第3回対話カフェ のご案内

いつもお世話になっている九州大学の入江先生が(確か?)今年から”対話カフェ”を始められました。

7月31日(日)に第3回が開催されます。

時間:13:30~16:30

場所:九州大学文系合同講義棟 207教室 (箱崎キャンパス)

参加費:無料

話し合いによる問題解決の手法として対話型調停があります。

ひとりひとりの本来の力を発揮できるよう(エンパワーメント)、また、ひとりひとりの違いを認め合って敬意を持ち合える対話が実現できるためには、どのような場作りをすればよいかを考える試みと言えるでしょう。

様々な資格や立場を持った人たちが集まってゆるやかに学びあえる場として、対話調停カフェを実施しています。

7月の第3回は、「場を開くこと」をテーマに話し合ってみたいと思います。

対話型調停では、話し合いをはじめるに当たっての「はじめの挨拶」が大事だとされています。
「場を開く」にあたって、呼びかけ方、はじめ方が重要だと考えられているのです。...


今回は、調停に限らず、「場を開く」にあたって、どのようなことに気をつけるべきなのか、何を準備すべきなのか、あるいは、どのような構えで望むべきなのか、といった問題を一緒に考えてみたいと思います。

関心のある方はお集まりください。

詳しくはこちら

https://www.facebook.com/events/1660242657632426/?notif_t=plan_user_invited&notif_id=1468560764731906

なんと運の良いことに7月30日に熊本県司法書士会にお邪魔予定になっており、翌日31日も九州におりますsign03

ということで私も参加することにしましたhappy01

楽しみだな~heart

九州方面の皆さま、ぜひぜひおいで下さ~いshine

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2016年7月11日 (月)

第12回 仲裁ADR法学会に出席

7月9日(土)は第12回 仲裁ADR法学会に出席しました。

こちらの仲裁ADR法学会は、前日のシンポジウムより更に格式が高くなった感じです。

会場も東洋大学ということで、大学生に戻り、授業を受けているような気持ちになりましたcoldsweats01

第一報告は、今在慶一朗(北海道教育大学函館校)先生から

「紛争解決における社会的公正の心理学:手続的公正を中心に」

第二報告は、黒田愛(大阪弁護士会)先生から

「ハーグ子奪取条約事案における和解あっせん手続」

シンポジウムのテーマは

「仲裁関係者の行為規範と適正行為~裁判外紛争解決におけるソフトローの意義」

でした。

ハーグ条約のことだったり、仲裁のことだったりと、全くの門外漢の私

文字情報だけが大量にある資料と格闘

そして、第一報告のパワーポイントは文字が小さくて(席が後ろのため)よく見えずsweat02

疲れました。。。

優秀な先生方が軽々と理解できることも??という中、なんとか成果!と思われることが一つsign01

それはメディエーションの説明でよく使われる「オレンジ紛争」の理論的背景には”固定和幻想”というものがあることがわかったこと。

ウェブ上で調べると、下記の論文がヒットしました。

http://ci.nii.ac.jp/els/110004867256.pdf?id=ART0008051599&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1468227311&cp=

後ほど、じっくり読んでみます。

それからもう一つ

シンポジウムの中で武藤先生より「仲裁における仲裁人サイドの行為規範」のご報告がありました。主にIBAガイドラインのご説明でした。

その後に出た「調停人に関しても同様なガイドラインはあるか?」とのご質問に対し、「(現時点でご存じ)ない」とのお答えでした。

そうなんだ~、とすると

日本語の題名「メディエーターズ デスクブック」に記載のあるCPR紛争解決解決研究所が作ったらしい模範規則は、実務的にはスタンダードとまでは言えないのですね。

新潟県司法書士会調停センターの規程を作るときには、この規則の中の利益相反の規定を参考にしました。

新潟では実際、試行の時に利益相反が問題になりそうなことも発生したりして、個人的には大事なことかなと考え、メンバーと協議して入れたのでした。

念のためCPRのウェブサイトはこちら

http://www.cpradr.org/

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2016年7月10日 (日)

日本ADR協会主催のシンポジウムで登壇

日本ADR協会主催のシンポジウム~「ADR利用者による評価を実務にどう活かすか」~

パネルディスカッションに登壇して参りました。

司会・モデレーターは、森・濱田松本法律事務所の弁護士 河井聡先生

日本ADR協会からの報告とまとめは、京都大学 教授の山田文先生

パネリストとして

①東京大学大学院法学政治研究科 教授の垣内秀介先生

垣内先生からは、弁護士会ADRを利用した当事者の方に対するアンケート調査(2014年10月~2016年1月まで)のご報告

②愛知県弁護士会 増田卓司先生

増田先生からは、愛知県弁護士会紛争解決センターが実施しているADR利用者のアンケート調査(過去5年分)と医療ADRに関する医療機関に対して行ったアンケート調査のご報告

③全国銀行協会金融ADR部長 阿部耕一様

阿部様からは、全国銀行協会のADR利用者アンケートの概要と結果についてのご報告

④関川からは日本司法書士会連合会でとっている認証調停センターの取扱状況結果のご提示の他、新潟県司法書士会調停センターで行っている調停利用者の声を調停手続の最初から最後までをとおして、どのように集めて、実務の工夫として活かしているか、についてのご報告

大先生方の中で、異質な存在としての私sweat01

当初の想定より多くの参加者がおいでになっている上に、本当に私の報告でいいんですか~~~?とドキドキの報告でした。

ただ、今回のシンポジウムでは、パネルディスカッションのあと、参加者全員(法務省の方を除く)をグループに分けて、グループディスカッションがありました。こちらのご担当者は九州大学 准教授の入江秀晃先生です。

お題は、本日の内容を聞いての「sign02」 と「flair」 と「自分のセンターのこと」

パネリストはこの間どうしたらいいかな~と思っていましたが、お一人の発案から私たちもグループディスカッションしましょうsign03ということになりました。

短い時間でしたが、面白かったですhappy01

さて、今回、母数が大きい組織のアンケート結果をお聞きした訳ですが、そこで見えてきたことは、私たちのような母数が少ない機関でのアンケート結果でも結構現れています。

例えば

自分の思い通りにならなくても、調停機関がしっかり対応してくれると評価が高くなる

申込人の期待が過度に大きすぎる場合には、思い通りにならないと不満が高くなる

など。

最後に参加してみての感想

ご報告するために、アンケートの項目を見直すことができたり、正式に集計したりして改めてこれまでの成果を客観的に見ることができました。(結構、高評価sign01

また、当会の調停期日のふりかえりや事例検討会の実施などについては、かなり丁寧なやり方であることもわかりました。案件が少ないためにここまでできているのですが、そのために様々な事象を拾い上げて工夫につなげることができたことも多かったなと・・・運営委員会のメンバー一人一人の努力に改めて感謝する結果となりました。

新潟県の運営委員会の皆さま、今後ともよろしくお願い申し上げますnote

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2016年7月 7日 (木)

今年も「新潟県4士業合同 まるごと1Day調停相談会」実施します!

今年も「新潟県4士業合同 まるごと1Day調停相談会」実施します!

日時:平成28年8月28日(日)10:00~16:00

場所:新潟県司法書士会館

電話でご予約の上、当日司法書士会館へお越し下さい。

予約電話番号 025-244-5121

少額のお金のトラブル、労働問題のトラブル、ペットに関するトラブル、土地の境界の他不動産に関するトラブルを抱えて、悩んでいらっしゃる方は、お気軽にご相談下さいhappy01

Photo

チラシはこちらからダウンロードできますnote「1day28.pdf」をダウンロード

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2016年7月 6日 (水)

遺産分割を取り扱える司法書士調停センターとの会議

今週は月曜日から四谷

私が属しております紛争解決支援推進対策部ADR受託推進ワーキングチーム(ながっ!)の会議でした。

主な目的は、遺産分割を取り扱える司法書士調停センター4会のご担当者さんにおいで頂き、運営の実際等についてヒアリングすることです。

やっぱり聞いてみないとわからないことって多いですね~

本当に勉強になりましたshine

今まで漠然とこうだろう・・・と思っていたことが全然違いましたsign01

今回は、このヒアリングというか、意見を伺う場としてどんな進め方をしようかな~と考えた結果、ちょうどダウンロードしたばかりの堀さんのフレームワーク集の中から

http://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NBO/16/microsoft0601/

フィッシュボーンチャートを使用

Photo


原因を深掘りしてみるやり方です。

初めて使ってみましたが、なかなかいい感じnote

参加の4会ご担当者さんがそれぞれ優秀な方ばかりなので、どんどん意見は出てくるしとっても充実した会議となりましたheart

この結果は、10月の担当者会議でお知らせします!

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2016年7月 5日 (火)

成年後見制度利用促進関連二法の成立の意義とその概要

先週の土曜日は、新潟県司法書士会館でリーガルサポートのDVD研修を受講しました。

内容は

①成年後見制度利用促進関連二法の成立の意義とその概要

②リーガルサポート会員が理解すべき公益法人制度について

①については、全く不勉強で、本当にざっくりとした理解しかしてなかったのでこの機会に条文を確認しただけでもよかったです。

実務的に得に気になるのは、「成年後見の事務の円滑化を図るための民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律」のほう

被後見人さんが亡くなった後の死後事務について民法第873条の2の新設です。

法律が施行された後、裁判所の実務的にどう運用されるのか、現段階ではわからないことがありますが、予想される論点を示してもらえたので、勉強になりました。

ちょうど折も折

相続人がいない被後見人さんが亡くなり、相続財産管理人選任の申立をしなければならないところ、申立人は誰になるのか?について考えておりました。

これまでの経験上、申立人は以下の2パターン

1)もともと相続人がいない方の場合~特別縁故者予定者の方

2)被相続人に借金があり、相続人が全員放棄した場合~債権者たる金融機関や市町村

今回は1)パターンと考え、準備していました。

が、念のため家庭裁判所に確認したら、なんと成年後見人が申立人になれる!これまでも実務的にそういう申立がされてきた!!とおっしゃるのです。

すっかり成年後見人からは申立できないと思い込んでいましたが、違ったのでしたsweat01

知らないってコワイ・・・

まあ、逆にそれなら話が早いのでよかったですhappy01

民法改正後もこの取り扱いは維持されるんじゃないかな~と予想します。

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